Funds(ファンズ)は、投資家から集めたお金を企業に貸し付け、企業が支払う利息の一部を投資家に分配するサービスです。
募集時点で予定利回りと運用期間が決まっているため、株式のように日々の値動きを確認する必要がありません。
原則1円単位で投資できることから、貸付投資を少額から試したい方にも利用しやすい仕組みです。
固定利回りといっても、元本や分配金が保証されるわけではありません。
借り手企業の返済能力が悪化すれば、分配の遅延や元本割れが生じる可能性があります。また、運用期間中は原則として中途解約できない点にも注意が必要です。
本記事では、Fundsの仕組みや利回り、運用実績、メリット・デメリットを、公式情報にもとづいて解説します。
Funds(ファンズ)とは?
Fundsは、ファンズ株式会社が運営する貸付投資サービスです。
投資家は企業が組成したファンドに出資し、企業への貸付から生じる利息の一部を分配金として受け取ります。
| サービス名 | Funds(ファンズ) |
|---|---|
| 運営会社 | ファンズ株式会社 |
| サービス開始 | 2019年1月 |
| 金融商品取引業者の登録 | 第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3103号 |
| 最低投資単位 | 1円単位 |
| 平均予定利回り | 年2.41%(税引前) |
| 平均予定運用期間 | 14か月 |
| 累計ファンド募集金額 | 1,235億4,910万円 |
| 公開ファンド数 | 613件 |
| 正常償還率 | 100% |
| 元本保証 | なし |
| 中途解約 | 原則不可 |
※運用実績は2019年1月23日~2026年8月19日のスタンダードファンドの集計です。過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。
ファンズ株式会社が運営する貸付投資サービス
Fundsを運営するファンズ株式会社は、2016年11月に設立された企業で、第二種金融商品取引業者として登録され、一般社団法人第二種金融商品取引業協会にも加入しています。
第二種金融商品取引業の登録を受けていることは、匿名組合出資持分などの募集・私募を取り扱う業者として、金融商品取引法上の規制を受けていることを意味します。
Fundsでは、公認会計士などで構成される審査部門が、参加企業とファンドを審査しています。
現在、Fundsで資金調達できる企業は、原則として上場企業または監査法人などの監査を受けた企業です。条件を満たしていても、Fundsの審査を通過しなければファンドを募集できません。
上場企業を含む企業のファンドへ投資できる
Fundsでは、上場企業やそのグループ企業を含む、さまざまな企業のファンドへ投資できます。
ただし、投資家が企業に直接お金を貸すわけではありません。投資家は、企業への貸付を目的として作られたファンドに出資し、ファンドを通じて間接的に企業へ資金を提供します。
ファンドを運営する「ファンド組成企業」と、実際にお金を借りる「借り手企業」は、別の会社である場合があります。投資前にはファンドの詳細ページで、両社の関係や資金の流れ、借り手企業の財務状況、資金の使いみち、担保・保証の有無を確認しましょう。
有名企業が関わっているという理由だけで判断せず、実際にお金を借りる企業と返済条件を確認することが大切です。
2026年の取り扱い案件一覧表
| 募集名 | 予定利回り | 予定運用期間 | ファンドの種類 |
|---|---|---|---|
| Way・不動産担保ローンファンド#1 南麻布プロジェクト | 6.00% | 約20ヶ月 | プロ |
| センス・トラスト・不動産担保ローンファンド#2 八丁堀プロジェクト | 6.00% | 約18ヶ月 | プロ |
| Everestリースバック債権担保ファンド#3 | 5.31% | 約24ヶ月 | プロ |
| Everestリースバック債権担保ファンド#2 | 5.31% | 約24ヶ月 | プロ |
| Everestリースバック債権担保ファンド#1 | 5.31% | 約23ヶ月 | プロ |
残り64件の案件を表示
| 募集名 | 予定利回り | 予定運用期間 | ファンドの種類 |
|---|---|---|---|
| バイリンク・不動産担保ローンファンド#2 難波プロジェクト | 4.25%(12ヶ月まで)/4.75%(13ヶ月以降) | 約18ヶ月 | プロ |
| バイリンク・不動産担保ローンファンド#1 道頓堀プロジェクト | 4.25%(18ヶ月まで)/4.75%(19ヶ月以降) | 約24ヶ月 | プロ |
※予定利回りや予定運用期間は募集時点の予定であり、実際の運用成果を保証するものではありません。
ソーシャルレンディングとの共通点・違い
Fundsは、一般にソーシャルレンディングまたは融資型クラウドファンディングと呼ばれるサービスの一つです。
投資家から集めた資金を企業などへ貸し付け、その利息を分配する仕組みは、他のソーシャルレンディングと共通しています。元本保証がなく、運用中の中途解約が難しい点も同様です。
一方、Fundsには次のような特徴があります。
・原則1円単位で投資できる
・上場企業や、監査法人などによる監査を受けた企業がファンドを作る
・貸付先企業などの情報が開示されている
・先着方式と抽選方式に加えて、ファンド予約を利用できる
・一部のファンドに「Funds優待」が付く
他社と比較すると予定利回りは控えめですが、企業の財務情報を確認しながら、少額で貸付投資を始められる点がFundsの特徴です。
スタンダードファンドとプロフェッショナルファンドの違い
Fundsには、一般向けの「スタンダードファンド」と、一定の投資経験がある人向けの「プロフェッショナルファンド」があります。
大きな違いは、投資できる人、貸付先、ローンの種類、予定利回り、リスクの高さです。
| 比較項目 | スタンダードファンド | プロフェッショナルファンド |
|---|---|---|
| 投資できる人 | 原則すべての会員 | Fundsが定める条件を満たした会員 |
| 主な借り手企業 | 国内の上場企業が中心 | 国内外の成長企業が中心 |
| ローンの種類 | 原則としてコーポレートローン | ファンドによって異なる |
| 返済順位 | 原則としてシニアローン | メザニンローンなどを含む |
| 平均予定利回り | 年2.52% | 年4.37% |
| 平均予定運用期間 | 16か月 | 20か月 |
| リスク | 比較的分かりやすい | スタンダードより高く複雑 |
| 投資条件 | 特別な条件なし | スタンダードファンドの投資残高100万円以上が基本 |
※平均予定利回りと平均予定運用期間は、2023年10月から2025年9月までに公開されたファンドを募集金額に応じて加重平均した数値です。
スタンダードファンドは、すべての会員が申し込める一般的なファンドです。国内の上場企業を中心に、会社全体の信用力をもとに貸し付ける案件が多く、仕組みやリスクを比較的理解しやすい特徴があります。
プロフェッショナルファンドは、海外企業への貸付や返済順位の低いローンなどを含み、スタンダードファンドより予定利回りが高い一方、リスクも高く複雑です。
原則として、スタンダードファンドの投資残高が100万円以上ある会員だけが申し込めます。
安定性を重視するならスタンダード、高いリターンを目指すならプロフェッショナルが選択肢になります。
\元本割れ0件の資産運用/
※2019年1月~2025年8月までの実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。運用結果次第では分配遅延や元本毀損の可能性があります。
Funds(ファンズ)の固定利回りの仕組み
Fundsの「固定利回り」とは、ファンドの募集時点で予定利回りが決まっていることを意味します。
株価のように日々変動するものではありませんが、募集時に示された利回りの実現を保証する言葉でもありません。
匿名組合契約を通じてファンドへ出資する
Fundsでは、投資家とファンド組成企業が商法第535条にもとづく匿名組合契約を結びます。
投資家はファンド組成企業が行う貸付事業へ出資し、ファンド組成企業は事業から得られた利益を投資家へ分配します。
投資家は株主ではないため、ファンド組成企業の経営に参加したり、議決権を行使したりすることはできません。
また、投資家が契約を結ぶ相手はファンド組成企業であり、借り手企業ではありません。契約内容は、ファンドごとに用意される重要事項説明書や匿名組合契約約款で確認できます。
企業への貸付利息が分配金の原資になる
ファンド組成企業は、投資家から集めたお金を借り手企業に貸し付けます。
借り手企業は、借りた元本に利息を加えて返済します。この利息からファンドの運営費用などを差し引いた金額が、投資家へ分配される仕組みです。
Fundsが取り扱うファンドの多くは、「リコースローン」という方法で企業に貸し付けます。リコースローンとは、借り手企業が会社全体で返済の責任を負う融資です。
例えば、借りたお金を使った事業が赤字になっても、その事業が失敗したという理由だけで返済義務がなくなるわけではありません。
借り手企業は、ほかの事業から得た利益や会社が保有する資産なども使って返済します。
ただし、借り手企業自体の経営が悪化し、返済できなくなれば、投資家が分配金や元本を受け取れない可能性があります。
Fundsでは、返済に充てる範囲を特定の事業や資産に限定する「ノンリコースローン」も取り扱っています。返済の仕組みやリスクが異なるため、投資前に各ファンドの貸付条件を確認しましょう。
募集時に予定利回りと運用期間が設定される
Fundsでは、募集時に「予定利回り」と「予定運用期間」が提示されます。
投資前に分配金の目安と資金が拘束される期間を確認できるため、株式などと比べて収益の見通しを立てやすい仕組みです。
例えば、100万円を予定利回り年2.41%のファンドで1年間運用し、予定どおり分配された場合、税引前の分配金は約2万4,100円です。
計算式は次のようになります。
100万円×2.41%×1年=2万4,100円
実際の分配金には源泉徴収が行われます。また、運用日数、端数処理、早期償還などによって受取額は変わります。極端に少額の投資では、1円未満の端数が切り捨てられ、分配金が発生しない場合もあります。
固定利回りでも元本や分配金は保証されない
固定利回りでも元本や分配金は保証されない
Fundsの「固定利回り」とは、募集時に示された予定利回りが、市場の動きに合わせて日々変わらないという意味です。
借り手企業が契約どおりに返済し、予定された期間まで運用された場合は、この利回りをもとに分配金が計算されます。
例えば、100万円を予定利回り年3%、運用期間1年のファンドに投資した場合、予定どおり運用されれば、税引前で約3万円の分配金を受け取れる計算です。
ただし、約3万円の分配金が必ず支払われるわけではありません。借り手企業やファンド組成企業の経営が悪化すると、分配金が減ったり、支払いが遅れたりする可能性があります。貸付金を回収できなければ、投資した元本の一部または全部が戻らないこともあります。
借り手企業が予定より早く返済した場合は、ファンドも早期償還されることがあります。
例えば、1年間の予定が半年で終了すれば、元本は早く戻りますが、受け取れる分配金は単純計算で約1万5,000円に減ります。反対に、返済が遅れれば、元本が戻る時期も予定より延びる可能性があります。
つまり、固定されているのは「分配金の計算に使う予定利回り」であり、実際に受け取れる分配金や元本ではありません。固定利回りでも、運用結果が保証されているわけではない点を理解しておきましょう。
\元本割れ0件の資産運用/
※2019年1月~2025年8月までの実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。運用結果次第では分配遅延や元本毀損の可能性があります。
Funds(ファンズ)の利回りと運用実績
Fundsの予定利回りは他のソーシャルレンディングより控えめですが、これまでの正常償還率は100%です。
ここでは、2026年8月19日時点の公式データをもとに運用実績を確認します。
| 項目 | 実績 |
|---|---|
| 集計期間 | 2019年1月23日~2026年8月25日 |
| 正常償還率 | 100% |
| 運用終了ファンド数 | 518件 |
| 通常どおり運用終了 | 496件 |
| 早期分配終了 | 22件 |
| 元本毀損終了 | 0件 |
| 累計ファンド募集金額 | 1,235億4,910万円 |
| 公開ファンド数 | 613件 |
| 平均予定利回り | 年2.41% |
| 平均予定運用期間 | 14か月 |
平均予定利回りは年2.41%
Fundsが2019年1月23日から2026年8月19日までに公開したスタンダードファンドの平均予定利回りは、年2.41%(税引前)です。
予定利回りはファンドによって異なり、平均を上回る案件も下回る案件もあります。利回りの高いファンドほど必ず危険というわけではありませんが、一般に貸付条件や借り手企業の信用力、担保・保証、通貨などによってリスクの内容は変わります。
表示された利回りだけでなく、借り手企業、運用期間、資金使途、返済原資をあわせて確認することが大切です。
平均予定運用期間は14か月
同期間に公開されたスタンダードファンドの平均予定運用期間は14か月です。
個別のファンドには、数か月程度の短期案件から、1年を超える案件まであります。運用期間中は原則として資金を引き出せないため、「高い利回りか」だけでなく「満期まで使う予定のない資金か」という視点で選びましょう。
複数のファンドへ投資する場合は、償還時期を分散させると、すべての資金が同時期まで拘束されることを避けやすくなります。
累計募集額は1,235億円を超えている
2026年8月19日時点におけるスタンダードファンドの累計募集金額は1,235億4,910万円、公開ファンド数は613件です。
累計募集額やファンド数は、Fundsがサービス開始から積み上げてきた規模を確認する材料になります。ただし、募集額が大きいこと自体は、個別ファンドの安全性を保証するものではありません。
投資判断は、サービス全体の実績だけでなく、投資するファンドの条件にもとづいて行う必要があります。
運用終了518件の正常償還率は100%
2019年1月23日から2026年8月19日までに、運用を終了したスタンダードファンドは518件です。内訳は、通常の運用終了が496件、早期分配終了が22件、元本毀損終了が0件となっています。
この期間の正常償還率は100%で、運用終了ファンドに元本毀損は発生していません。
正常償還率100%はFundsを検討する際の重要な実績です。ただし、過去に元本毀損がなかったからといって、今後も貸し倒れが発生しないとは限りません。
\元本割れ0件の資産運用/
※2019年1月~2025年8月までの実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。運用結果次第では分配遅延や元本毀損の可能性があります。
Funds(ファンズ)のメリット
Fundsは、少額から始めやすく、投資後の管理にも手間がかかりにくいサービスです。上場企業を含む幅広いファンドから投資先を選べるほか、一部のファンドでは独自の優待も受けられます。
ここでは、Fundsの主なメリットを紹介します。
一部を除いて原則1円から投資できる
Fundsでは、一部のファンドを除いて原則1円から投資できます。
一般的なソーシャルレンディングでは、最低投資額が1万円以上に設定されていることも少なくありません。Fundsなら少額から始められるため、まとまった資金を用意できない方でも貸付投資を体験できます。
投資額を1円単位で調整できるので、「まずは少額で試したい」「複数のファンドに分けて投資したい」といった希望にも対応しやすい点が魅力です。
上場企業を含むさまざまな企業のファンドを選べる
Fundsでは、上場企業やそのグループ企業を含む、さまざまな企業のファンドへ投資できます。
Fundsでファンドを組成できるのは、原則として上場企業または監査法人などの監査を受けた企業です。さらに、Fundsによる企業審査とファンド審査を通過する必要があります。
ファンドごとに業種、資金の使いみち、予定利回り、運用期間が異なるため、自分の投資方針に合わせて選べます。複数の企業や業種に資金を分けて投資しやすいこともメリットです。
相場による日々の値動きを確認する必要がない
Fundsでは、募集時に予定利回りと運用期間が示されます。株式のように市場価格が日々変動する商品ではないため、投資後にチャートを確認したり、売買のタイミングを考えたりする必要は基本的にありません。
ファンドを選んで投資した後は、分配金の受け取りと運用終了を待つのが基本です。仕事や家事で忙しい方でも、時間をかけずに資産運用を続けやすいでしょう。
投資に関する専門的な売買知識を求められにくいため、初めて資産運用に取り組む方にも利用しやすいサービスです。
会員登録・口座維持・投資の手数料が無料
Fundsでは、会員登録、口座の開設・維持、ファンドへの投資に手数料がかかりません。デポジット口座から銀行口座へ出金する際の手数料も無料です。
投資するたびに手数料が差し引かれないため、少額投資や複数ファンドへの分散投資にも利用しやすい仕組みです。
なお、自分の銀行口座からFundsのデポジット口座へ入金する際は、利用する金融機関によって振込手数料がかかります。
一部のファンドではFunds優待を受けられる
一部のファンドでは、分配金に加えて「Funds優待」を受けられます。
Funds優待の内容はファンドによって異なり、過去には飲食店や宿泊施設で使える割引、商品、ポイントなどが提供されました。通常の分配金だけでなく、投資先企業の商品やサービスを楽しめることもFundsの魅力です。
優待の内容や獲得条件は各ファンドの詳細ページに掲載されています。普段利用している企業や興味のあるサービスの優待があるかという視点で、ファンドを選ぶ楽しみもあります。
先着・抽選・ファンド予約から申し込める
Fundsには、先着方式と抽選方式のほか、事前に希望条件と申込金額を設定する「ファンド予約」があります。
| 申込方法 | 特徴 |
|---|---|
| 先着方式 | 募集枠に対して先着順で申込みを受け付ける |
| 抽選方式 | 応募者の中からシステムが当選者を決定する |
| ファンド予約 | 希望条件に合うファンドとマッチングした場合、優先的に申込みできる |
募集開始時に操作できない方でも、抽選方式やファンド予約を利用することで投資機会を得られる可能性があります。ただし、すべてのファンドが3つの方式に対応しているわけではありません。
\元本割れ0件の資産運用/
※2019年1月~2025年8月までの実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。運用結果次第では分配遅延や元本毀損の可能性があります。
Funds(ファンズ)はやめとけ?デメリット・注意点
「Fundsはやめとけ」といわれる背景には、利回りの低さ、換金性、申込みの競争、貸し倒れリスクなどがあります。
いずれもFundsだけに隠された問題というより、サービスの特徴や貸付投資の性質に関係する注意点です。
高い利回りを狙う投資には向いていない
Fundsの平均予定利回りは年2.41%で、株式の値上がり益や高利回り型のソーシャルレンディングと比べると、大きな利益は狙いにくい水準です。
また、表示される予定利回りは税引前です。個人が受け取る分配金からは源泉徴収が行われるため、実際の手取り額は表示された利回りから計算した金額より少なくなります。
短期間で資金を大きく増やしたい方には向いていません。
運用途中の解約・売却は原則できない
Fundsでは、原則として申込日を含む8日間はクーリング・オフができますが、その期間を過ぎると中途解約はできません。
ファンド持分の第三者への売却も制限されており、ファンズ株式会社とファンド組成企業の承諾が必要です。そのため、運用期間中に急な出費があっても、出資金を自由に換金できません。
生活費や緊急時の予備資金ではなく、満期まで使う予定のない余裕資金で投資しましょう。
人気ファンドへ投資できないことがある
先着方式のファンドは、申込みが集中すると募集開始から短時間で満額に達することがあります。抽選方式でも、応募者が多ければ当選するとは限りません。
希望するファンドへ投資できなかった場合に、条件を確認せず別のファンドへ申し込むのは避けましょう。抽選方式やファンド予約を利用しつつ、条件に合う案件がなければ次の募集を待つことも選択肢です。
早期償還によって分配金が減ることがある
借り手企業が予定より早く返済した場合、ファンドも早期償還されることがあります。元本は予定より早く戻りますが、実際の運用期間が短くなるため、当初の予定期間を前提に計算した分配金より受取額が少なくなる可能性があります。
予定利回りが同じでも、実際に受け取れる分配金は運用日数によって変わる点に注意してください。
貸し倒れによって元本割れする可能性がある
借り手企業の業績や資金繰りが悪化し、貸付金を返済できなくなると、分配の遅延や元本割れが発生する可能性があります。
担保や保証が付いている場合でも、売却価格や保証会社の支払能力によっては全額を回収できるとは限りません。
正常償還率だけで判断せず、各ファンドのリスク説明を確認する必要があります。
分配金には税金がかかる
Fundsの匿名組合契約から受け取る分配金は、個人の場合、原則として雑所得に分類されます。
分配時には所得税と復興特別所得税が源泉徴収されますが、源泉徴収だけで課税関係が完了するとは限りません。
給与を1か所から受け、年末調整を受けている会社員でも、給与・退職所得以外の所得が年間20万円を超える場合などは、原則として所得税の確定申告が必要です。
20万円以下でも、ほかの事情によって確定申告が必要になる場合があります。また、所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告が必要になることがあります。
申告の要否は個人の所得状況によって異なるため、国税庁や自治体の案内を確認し、判断が難しい場合は税務署や税理士へ相談しましょう。
Funds(ファンズ)の安全性と貸し倒れリスク
Fundsでは、参加企業やファンドを審査し、貸付先の情報を開示しています。ただし、安全性を判断する際は、Fundsの運営体制だけでなく、借り手企業とファンド組成企業の両方を見る必要があります。
借り手企業の信用状況が運用結果を左右する
貸付利息を分配金の原資とするため、借り手企業の返済能力は運用結果に直接影響します。
確認したい主な項目は次のとおりです。
・売上高や利益の推移
・現預金と有利子負債の状況
・資金の使いみち
・返済原資となる事業や資産
・担保・保証の有無と内容
・貸付期間
上場企業であっても業績や財務状況は変化します。企業名の知名度よりも、返済能力に関する情報を優先しましょう。
ファンド組成企業の経営状況も影響する
投資家が匿名組合契約を結ぶ相手はファンド組成企業です。出資金はいったんファンド組成企業に帰属するため、ファンド組成企業の信用状況が悪化した場合も、投資家に損失が生じる可能性があります。
借り手企業とファンド組成企業は同じ会社とは限りません。ファンド詳細ページのスキーム図で両社の関係を確認しましょう。
Fundsが企業審査とファンド審査を実施している
Fundsでは、公認会計士などで構成される審査部門が、参加企業の財務状況や事業計画、ファンドの条件などを審査しています。審査を通過した企業とファンドだけがFunds上で募集されます。
審査や情報開示は投資判断の材料になりますが、将来の返済を保証するものではありません。最終的には、投資家が開示情報を確認して判断する仕組みです。
これまで元本毀損終了は0件
2026年8月19日時点では、運用を終了したスタンダードファンド518件のうち、元本毀損終了は0件です。
これはFundsの審査・運用実績を評価する材料になります。一方、サービス開始から約7年半の実績であり、今後も同じ結果が続くとは限りません。
一つのファンドに資金を集中させず、貸付先や運用期間を分けることが、損失の影響を抑える基本的な方法です。
Fundsと他のソーシャルレンディングを比較
Fundsと、オルタナバンク、Bankersの主な違いを比較します。
| サービス | 最低投資額・単位 | 主な特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Funds | 1円単位 | 上場企業・監査を受けた企業が組成するファンドが中心。平均予定利回りは年2.41% | 少額から始め、企業情報を確認しながら堅実に運用したい人 |
| オルタナバンク | 原則1万円から | 国内外の債権や不動産関連など、幅広い投資対象を扱う | Fundsより高い利回りの案件も検討したい人 |
| Bankers | 原則1万円から | 国内外の貸付案件を扱い、担保や保証の内容を案件ごとに開示する | 案件ごとの条件を比較して選びたい人 |
※利回り、最低投資額、募集状況はファンドによって異なる場合があります。最新情報は各社の公式サイトで確認してください。
Fundsは、1円単位で始められることと、上場企業などが関わるファンドを中心に選べることが強みです。一方、利回りの高さを優先する場合は、オルタナバンクやBankersのほうが条件に合う案件を見つけられる可能性があります。
予定利回りが高いサービスほど優れているわけではありません。貸付先、担保・保証、運用期間、過去の償還状況などを同じ基準で比較しましょう。
\元本割れ0件の資産運用/
※2019年1月~2025年8月までの実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。運用結果次第では分配遅延や元本毀損の可能性があります。
Funds(ファンズ)が向いている人
Fundsは、少額から貸付投資を始めたい人や、投資後の管理に手間をかけたくない人に向いています。
生活費とは別に、当面使う予定のない資金を用意できることも大切です。また、分配金だけでなく、投資先企業が用意する優待を楽しみたい人にも適しています。
ここでは、Fundsが向いている人の特徴を4つに分けて解説します。
少額から貸付投資を始めたい人
Fundsは、まとまった資金を用意せず、少額から貸付投資を始めたい人に向いています。
一部のファンドを除いて原則1円から申し込めるため、最初から数万円を投資することに不安がある人でも、無理のない金額で始められます。
まずは少額を投資して、申込みから分配、償還までの流れを経験することも可能です。仕組みを理解してから、少しずつ投資額を増やせます。
投資額を1円単位で調整できるため、用意した資金を複数のファンドに分けやすい点もメリットです。一つのファンドへ資金を集中させたくない人にも利用しやすいでしょう。
日々の値動きを確認したくない人
Fundsは、株価や投資信託の基準価額を毎日確認したくない人に向いています。
各ファンドの予定利回りと運用期間は、募集時に示されます。投資後にチャートを確認したり、価格の動きを見ながら売買のタイミングを考えたりする必要は基本的にありません。
申込みが完了した後は、分配予定を確認しながら、運用終了と元本の償還を待つのが基本です。
仕事や家事が忙しく、投資のために多くの時間を使えない人でも続けやすいでしょう。相場を見ながら自分で売買することに負担を感じる人にも適しています。
余裕資金を一定期間運用できる人
Fundsは、当面使う予定のない余裕資金を、一定期間運用できる人に向いています。
2019年1月23日から2026年8月19日までに公開されたスタンダードファンドの平均予定運用期間は14か月です。
実際の運用期間はファンドごとに異なりますが、投資した資金は原則として運用終了まで引き出せません。
そのため、毎月の生活費や急な出費に備えるお金とは別に、1年前後使わなくても生活に影響しない資金を用意できる人に適しています。
資金を使う予定とファンドの運用期間を照らし合わせて、無理のない範囲で投資できることが大切です。
Funds優待を楽しみたい人
Fundsは、分配金だけでなく、投資先企業の商品やサービスに関係する特典も楽しみたい人に向いています。
一部のファンドには「Funds優待」が用意されています。過去には、飲食店や宿泊施設で利用できる割引、商品、ポイントなどが提供されました。
株主優待のように、投資を通じて企業の商品やサービスに触れられることがFunds優待の魅力です。
普段利用している店舗や、関心のある企業に関連した優待があれば、利回り以外の楽しみも得られます。
優待の内容や必要投資額、抽選の有無などはファンドごとに異なるため、申込み前に条件を確認しましょう。
\元本割れ0件の資産運用/
※2019年1月~2025年8月までの実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。運用結果次第では分配遅延や元本毀損の可能性があります。
Funds(ファンズ)が向いていない人
Fundsは、高い利益や自由な換金性、元本保証を求める人には向いていません。
また、ファンドの募集金額には上限があるため、希望する案件へ必ず投資できるとは限りません。
収益性・換金性・安全性・投資機会のうち、何を優先するかによってFundsとの相性が分かれます。
短期間で大きな利益を得たい人
Fundsは、短期間で資金を大きく増やしたい人には向いていません。
2019年1月23日から2026年8月19日までに公開されたスタンダードファンドの平均予定利回りは、年2.41%です。
例えば、100万円を予定利回り年2.41%のファンドで1年間運用した場合、予定どおりでも税引前の分配金は約2万4,100円です。
株式や暗号資産のように、市場価格の上昇によって大きな利益を得る仕組みでもありません。
Fundsは、短期間で大きな利益を狙うより、一定の予定利回りにもとづいて分配金を受け取る投資です。高いリターンを最優先する人には、物足りなく感じられる可能性があります。
必要なときにすぐ換金したい人
Fundsは、必要なときに投資資金をすぐ現金へ戻したい人には向いていません。
ファンドの運用が始まると、原則として中途解約できません。株式のように市場で自由に売却することもできないため、運用終了まで資金が拘束されます。
住宅や自動車の購入資金、納税資金など、使う時期が決まっているお金を投資すると、必要なときに引き出せない可能性があります。
病気や失業など、急な出費に備える生活防衛資金を投資に充てるのも避けたほうがよいでしょう。
いつでも資金を動かせることを重視する人には、Fundsの仕組みは合わない可能性があります。
元本保証を求める人
Fundsは、投資した元本が必ず戻ることを求める人には向いていません。
2026年8月19日時点では、運用を終了したスタンダードファンド518件の正常償還率は100%で、元本毀損終了は0件です。
ただし、これは過去の運用実績です。今後もすべてのファンドで元本が戻ることを保証するものではありません。
借り手企業が経営悪化などによって返済できなくなれば、分配金が支払われなかったり、元本の一部または全部が戻らなかったりする可能性があります。
損失を一切受け入れられない人は、預金保険制度の対象となる銀行預金など、元本の保護を重視した金融商品を検討したほうがよいでしょう。
必ず希望する案件へ投資したい人
Fundsは、希望するファンドへ好きなタイミングで必ず投資したい人には向いていません。
ファンドごとに募集金額が決まっており、人気の高い先着案件は、募集開始から短時間で上限に達することがあります。
抽選方式の場合も、応募者が多ければ当選するとは限りません。ファンド予約を設定しても、希望条件に合う案件が必ず用意されるわけではありません。
そのため、特定の企業だけに投資したい人や、決めた日から必ず運用を始めたい人には使いにくい場合があります。
一つの案件にこだわらず、複数の候補を比較しながら、条件に合うファンドの募集を待てる人のほうが利用しやすいでしょう。
Funds(ファンズ)の始め方
Fundsは、会員登録、本人確認、ファンド選び、投資申込み、入金の順に手続きを進めます。口座開設から投資まで、基本的にインターネット上で手続きできます。
ファンドの運用が始まった後は、分配予定に沿って分配金を受け取り、運用終了後に元本が償還されます。ここでは、Fundsで投資を始める流れを5つの手順に分けて解説します。
1.会員登録して口座開設を申し込む
まずはFundsの公式サイトで、メールアドレスとパスワードを登録して無料の会員登録を行います。
登録したメールアドレスに届く案内から手続き画面へ進み、氏名、生年月日、住所、職業、年収、金融資産、投資経験などの必要情報を入力します。分配金や償還金を出金するための銀行口座も登録します。
口座開設と口座維持に手数料はかかりません。ただし、Fundsは金融商品を取り扱うサービスであるため、登録内容をもとに口座開設の審査が行われます。
入力内容に誤りがあると確認に時間がかかる可能性があるため、本人確認書類や銀行口座の情報と一致しているか確認してから申し込みましょう。
\元本割れ0件の資産運用/
※2019年1月~2025年8月までの実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。運用結果次第では分配遅延や元本毀損の可能性があります。
2.本人確認とマイナンバー登録を行う
口座開設の申込みでは、本人確認書類とマイナンバーの登録が必要です。
マイナンバーカードを利用する場合は、1枚で本人確認とマイナンバーの確認ができます。
マイナンバーカードを持っていない場合は、運転免許証などの本人確認書類と、マイナンバーが確認できる書類を組み合わせて提出します。
個人の場合は、スマートフォンで本人確認書類と顔写真を撮影し、オンライン上で手続きを完了する方法があります。利用する書類や申込状況によっては、簡易書留を受け取って本人確認を完了する方法も選択されます。
利用できる書類や提出方法は変更される可能性があるため、申込画面に表示される最新の案内に従って手続きを進めましょう。
3.ファンドの条件を確認する
口座開設が完了したら、Fundsのファンド一覧から、募集予定または募集中のファンドを探します。
ファンドを選ぶ際は、予定利回りだけでなく、次の項目も確認しましょう。
ファンドの詳細ページには、企業間の資金の流れを示した図や、投資によって生じるリスクも掲載されています。
重要事項説明書や匿名組合契約約款にも目を通し、仕組みと条件を理解したうえでファンドを選びましょう。
4.投資を申し込んで入金する
投資したいファンドが決まったら、申込画面で投資額を入力します。Fundsでは原則として1円単位で申し込めますが、ファンドによって最低投資額や申込上限額が設定される場合があります。
デポジット口座に十分な残高がある場合は、その資金が投資申込みに使われます。残高が不足している場合は、画面に表示された入金期限までに、利用者専用のデポジット口座へ振り込みます。
デポジット口座とは、投資に使うお金や、受け取った分配金・償還金を一時的に保管するFunds内の口座です。
銀行からデポジット口座へ振り込む際の手数料は利用者が負担します。入金がマイページへ反映されるまで時間がかかることもあるため、期限直前ではなく余裕をもって振り込みましょう。
5.分配金と償還金を受け取る
募集金額などの成立条件を満たすとファンドが成立し、その後、借り手企業への貸付が実行されて運用が始まります。
運用開始後は、マイページで分配予定表を確認できます。借り手企業から支払われた利息を原資とする分配金は、予定された時期にFundsのデポジット口座へ入金されます。
運用が終了すると、投資した元本が「償還金」として戻ります。分配金は運用で得た利益、償還金は戻ってきた投資元本という違いがあります。
デポジット口座へ入った資金は、別のファンドへの投資に利用できます。登録した銀行口座へ出金することもできるため、引き続き運用するか、手元へ戻すかを選べます。
Funds(ファンズ)に関するよくある質問
ここでは、記事の本文で扱いきれなかったFundsに関する疑問について、よくある質問形式で分かりやすく解説します。
Fundsの利用を検討している方や、申込み前に疑問を解消しておきたい方は、ぜひ参考にしてください。
Fundsは定期預金より安全ですか?
Fundsと定期預金は仕組みが異なるため、同じ基準で安全性を比較できません。
銀行預金は、金融機関が破綻した場合でも、預金保険制度によって1金融機関につき預金者1人あたり元本1,000万円までと破綻日までの利息などが保護されます。Fundsは預金保険制度の対象ではなく、元本も保証されません。
Fundsの予定利回りが定期預金金利より高い場合でも、その差には信用リスクや換金性の違いが含まれています。
Fundsで貸し倒れや元本割れは起きていますか?
2026年8月19日時点では、運用を終了したスタンダードファンド518件のうち、元本毀損終了は0件です。
ただし、将来も元本割れが発生しないことを保証する実績ではありません。投資前には個別ファンドのリスクを確認してください。
予定利回り2.41%なら毎年2.41%を受け取れますか?
2.41%は、これまでに公開されたスタンダードファンドの平均予定利回りであり、すべてのファンドへ適用される数字ではありません。
個別ファンドの予定利回りは募集ページで確認できます。また、早期償還、運用期間の変更、貸付先の返済状況などによって、実際の受取額が当初の見込みを下回る場合があります。
投資した後にキャンセルできますか?
原則として、先着方式では投資申込日を含めて8日以内、抽選方式では抽選結果が確定した日を含めて8日以内であれば、クーリング・オフが可能です。
クーリング・オフ期間を過ぎた後は、原則として中途解約できません。
Fundsの分配金は確定申告が必要ですか?
個人が受け取る分配金は原則として雑所得となり、源泉徴収後の金額が支払われます。
給与を1か所から受けて年末調整を受けている方でも、給与・退職所得以外の所得が年間20万円を超える場合などは、原則として所得税の確定申告が必要です。20万円以下でも、住民税の申告が必要になる場合があります。
所得状況によって扱いが異なるため、国税庁や自治体の案内を確認してください。
Fundsに専用アプリはありますか?
Fundsは、スマートフォンやパソコンのブラウザから利用できます。本人確認など一部の手続きでは推奨ブラウザが指定されているため、公式サイトの推奨環境を確認してください。
Fundsではキャンペーンを実施していますか?
口座開設や投資額を対象としたキャンペーンが実施されることがあります。対象期間、投資額、特典の付与時期などはキャンペーンごとに異なります。
キャンペーン情報は変更されやすいため、申込み前にFunds公式サイトで最新の条件を確認しましょう。
Fundsの仕組みとリスクを理解して投資を検討しよう
Fundsは、企業が組成したファンドへ1円単位で出資し、貸付利息を原資とする分配金を受け取る貸付投資サービスです。
予定利回りと運用期間が募集時に決まっているため、日々の値動きを確認する必要がなく、収益の見通しを立てやすい点がメリットです。2019年1月から2026年8月19日までに運用を終了したスタンダードファンド518件では、元本毀損終了が0件という実績もあります。
一方、固定利回りは収益を保証するものではありません。借り手企業やファンド組成企業の信用状況が悪化すれば、分配の遅延や元本割れが生じる可能性があります。運用中は原則として中途解約できないため、生活費や緊急時の資金を投じるのも避ける必要があります。
Fundsを利用する際は、サービス全体の実績だけでなく、各ファンドの借り手企業、貸付条件、担保・保証、運用期間を確認し、余裕資金を複数の案件へ分けることを検討しましょう。
※本記事の情報は2026年8月25日時点のものです。Fundsで取り扱うファンドは預金ではなく、預金保険制度の対象にもなりません。投資判断は、各ファンドの重要事項説明書などを確認したうえで、ご自身の責任で行ってください。
\元本割れ0件の資産運用/
※2019年1月~2025年8月までの実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。運用結果次第では分配遅延や元本毀損の可能性があります。
