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CFD取引業者のスプレッドを比較【2025年最新版】おすすめのCFD口座を紹介

CFD取引では、各業者間のスプレッド差がコストに大きく影響します。CFDを取り扱う大半の証券会社が、取引手数料を無料に設定しているため、取引量が多くなるほど実際のコストとして大きくなるのが「スプレッド」となるのです。

短期売買や頻繁に取引する方にとって、わずかと思われるスプレッドの差が年間収益を左右することもあります。

どの証券会社でCFD取引をするか検討するときに、取り扱い銘柄数を中心に比較する方が多いですが、スプレッドもコスト面では大切です。

この記事では、2025年最新のCFD業者スプレッド比較データを徹底分析しています。株価指数、商品、個別株など、取引したい銘柄に合わせて比較したうえで、口座選びができるよう、各社の特徴やメリットを分かりやすく解説しました。

初めてCFD口座を開設する方から、より有利な条件を求める経験者までCFD口座を選ぶときの参考にしてください。

スプレッド以外の隠れたコスト要素も含めた総合評価で、あなたに最適なCFD口座が見つかります。

目次

CFD取引とスプレッドの基本知識

CFD取引とスプレッドの基本知識

CFD取引はContract for Difference(差金決済取引)の略称で、株式や商品、指数などの原資産を実際に保有せずに価格変動から利益を得る金融商品です。

CFD最大の特徴は、少額の証拠金で大きな金額の取引ができるレバレッジ効果にあります。

この取引において重要なコスト要素となるのがスプレッドです。スプレッドとは買値(BID)と売値(ASK)の差額を指し、取引業者の実質的な手数料となります。

CFD業者の収益源の一つであるスプレッドは、各証券会社によって設定が異なるものです。取扱い銘柄などで違いがないなら、できるだけスプレッドの狭い業者を選ぶほうがよいのです。

スプレッドが取引コストに与える影響

スプレッドは取引を行うたびに発生するコストであり、トレーダーの利益に直接影響します。例えば、1pipsのスプレッドと5pipsのスプレッドでは、同じ値動きでも取引結果に大きな差が生じます。

具体的には、1万ドル(約150万円)のポジションで取引した場合、1pipsのスプレッドなら約150円のコストですが、5pipsでは約750円のコストとなります。

月に100回取引するトレーダーなら、年間では1pipsの場合18,000円、5pipsでは90,000円と大きなコスト差が生じてしまいます。

差額は利益から直接差し引かれるため、特に短期売買や頻繁な取引を行うデイトレーダーにとって、スプレッドの差は年間収益に大きく影響します。

スプレッドは、各業者の取引プラットフォーム上で確認できます。取引画面に買値と売値が表示され、その差額がスプレッドとなります。

また、公式サイト上でスプレッド一覧表を公開しているCFDなら、取引前に比較可能です。ただし、公表されているスプレッドは最小値であることが多く、市場の変動時には拡大する可能性があるため注意が必要です。

CFDと株式投資の違い

CFD取引と従来の株式投資には明確な違いがあります。

CFD取引株式投資
原資産の所有権を持たない所有権あり
価格変動による差額のみで決済配当金を受け取れる
レバレッジ可レバレッジ不可
24時間取引可能な業者が多い取引時間は限定的

株式投資では実際に株式を購入して所有権を得るのに対し、CFDでは原資産の所有権を持たず、価格変動による差額のみで決済します。このため、CFDでは株主としての議決権や配当金を受け取る権利はありません。

CFDはレバレッジを活用できるため、株式投資よりも少ない資金で大きなポジションを取れます。例えば、株式では100万円の株を買うには100万円の資金が必要ですが、CFDでは10%の証拠金(10万円)で同等のポジションを取れます。

さらに、CFDでは上昇相場だけでなく下落相場でも利益を得られる「空売り」が容易に行えます。株式投資での空売りは手続きが複雑で制限もあります。しかし、CFDでは空売りできない一部銘柄を除いて数クリックで売りポジションを取り、空売りが可能です。

取引時間に関しても、株式市場の取引時間に制限される従来の株式投資と比べ、CFDは24時間取引可能な商品も多いという特徴があります。

おすすめCFD業者7社の特徴

日本国内で利用できるCFD業者の中で、取引しやすい優秀な7社を選びました。スプレッドの狭さや取引環境の使いやすさなどを総合的に評価しています。

各証券会社はそれぞれ独自の強みを持ち、取り扱う銘柄数やスプレッド設定、取引ツールに違いがあります。

特に株価指数CFDや商品CFDでは業者間でスプレッドに大きな差があるため、取引する商品に合わせた業者を選んでください。

GMOクリック証券のCFDスプレッドと取引環境

GMOクリック証券

GMOクリック証券のCFDサービスは、特に日本225や米国30などの株価指数CFDにおいて業界最狭水準のスプレッドを提供しています。例えば日本225CFDは2025年1月の最小スプレッド実績では2.9円、平均スプレッド3.35円と極めて狭くなっています。

取引ツールのPCブラウザ版はっちゅう君CFDは、カスタマイズしやすく使いやすい点が特徴です。
また、スマートフォンアプリも直感的に操作しやすく、トレード回数が多くてもストレスを感じません。PCブラウザ版、アプリ版いずれも豊富なテクニカル指標と、高機能チャートも充実しています。

取扱商品は株価指数、商品、外国株式CFDと幅広く、特に日本市場に関連する商品のラインナップが充実しています。最低取引単位も小さく設定されており、少額から取引を始められる点も初心者に優しい特徴です。

取引手数料は各種無料で、取引の際にはスプレッドが発生するのみでわかりやすくなっています。

【GMOクリック証券のCFDスプレッド】

日経225NYダウナスダック
2.9円2.4pips0.8pips
S&P500DAX40FTSE100
0.27pips2.7〜5.8pips1.8〜2pips

【GMOクリック証券のCFD基本情報】

取扱商品・株価指数CFD/13銘柄
・商品CFD/18銘柄
・株式CFD/74銘柄
・バラエティCFD/1銘柄
レバレッジ・株価指数CFD:10倍
・商品CFD:20倍
・株式CFD:5倍
・バラエティCFD:5倍
デモ口座あり

IG証券の多彩な銘柄とスプレッドの特性

IG証券

IG証券は世界最大級のCFD業者として、株式CFD12,000種類以上、商品CFD30銘柄以上、株価指数CFD30種類という圧倒的な取扱銘柄数を誇ります。

株価指数や商品だけでなく、世界各国の債券先物にも対応しており、銘柄の多様性を求めるトレーダーに最適な環境を提供しています。

スプレッド面では、特に人気の高い主要株価指数CFDで競争力があります。例えば、DAX40は1.2pt、FTSE100は1.0pt、S&P500は0.4ptと他のCFD業者と比較しても狭いスプレッドを実現しています。ただし、マイナー銘柄や流動性の低い時間帯ではスプレッドが拡大する傾向があります。

取引プラットフォームはアプリ、Webブラウザ版どちらも使いやすく、アラート設定、クイック入金で取引チャンスも逃しません。

電話サポートも、月~金曜日の8時から18時まで対応しており安心です。豊富な学習コンテンツとリスク管理ツールで、取引経験者や中〜上級者からの支持が特に高いCFD業者です。

【IG証券のCFDスプレッド】

日経225NYダウナスダック
7円2.4pips1pips
S&P500DAX40FTSE100
0.4pips1.2pips1pips

【IG証券のCFD基本情報】

取扱商品・株価指数CFD/30銘柄
・商品CFD/31銘柄
・株式CFD/12,000銘柄
・バラエティCFD/3銘柄
レバレッジ・株価指数CFD:10倍
・商品CFD:20倍
・株式CFD:5倍
・バラエティCFD:5倍
※いずれも個人口座
デモ口座あり

楽天証券CFDの2種類のサービスは銘柄数やツールの違いあり

楽天証券

楽天証券CFDは「楽天MT4CFD」と「楽天CFD」の2種類のサービスを提供しています。

楽天CFD楽天MT4CFD
口座開設・取引手数料無料無料
取扱い銘柄78銘柄17銘柄
開設口座楽天証券総合口座
楽天CFD口座
楽天FX口座
楽天MT4CFD口座
注文方法スピード注文
成行注文
指値注文
逆指値注文
OCO注文
IFD注文
IFD-OCO注文
ワンクリック注文
成行注文
指値注文
逆指値注文
IFD注文
IFD-OCO注文
トレーリングストップ注文
レバレッジ倍率指数CFD:10倍
商品CFD:20倍
バラエティCFD(米国VI):5倍
株式CFD:20倍
指数CFD:10倍
商品CFD:20倍
ツールPC版:マーケットスピードⅡ
スマホ:iSPEED
インストール・ブラウザ利用:MT4
スマホ:MT4

楽天CFDと楽天MT4CFDの大きな違いとしては銘柄数があります。楽天CFDは米国株式や米国ETFの取り扱いがあり、楽天MT4CFDではありません。銘柄数の多さならやはり楽天CFDがおすすめです。

さらに、取引ツールも異なっておりスマホアプリなら楽天CFDはiSPEED、楽天MT4CFDならMT4が使えます。iSPEEDは取引のしやすさ、チャート分析、マーケット情報の閲覧など多機能です。

MT4CFDのスマホツールも分析方法が多く、自動売買にも対応しているので、機能性は十分となっています。スプレッド面では、楽天CFDのほうが狭い傾向ですが、いずれも変動制です。

楽天CFDと楽天MT4CFDは併用もできますので、銘柄数やツールで迷ったらどちらのサービスも利用する方法もあります。

【楽天証券のCFDスプレッド】

日経225NYダウナスダック
4.2円5.5pips1.1~1.7pips
S&P500DAX40FTSE100
0.7pips1.8pips0.9pips

【楽天証券のCFD基本情報】

取扱商品・株価指数CFD/12銘柄(MT4)30銘柄(CFD)
・商品CFD/5銘柄(MT4)18銘柄(CFD)
・株式CFD/29銘柄(CFD)
・バラエティCFD/1銘柄(CFD)
レバレッジ・株価指数CFD:10倍
・商品CFD:20倍
・株式CFD:20倍
・バラエティCFD:5倍
デモ口座あり

GMO外貨 外貨ex CFDのスプレッド競争力と特長

GMO外貨

GMO外貨 外貨ex CFDは、幅広い取扱い銘柄に使いやすい取引ツールで少額から投資できます。日本225、米国NQ100、WTI原油、金スポット、米国VIなど豊富な銘柄のラインナップです。特に外国為替や金スポット、銀スポットのスプレッドは業界最狭水準を維持しています。

専用の取引ツールは、シンプルで直感的な操作が可能です。アプリでは注目銘柄をランキングで表示し、高機能チャートも大変見やすいので外出先からでも快適に使えます。

サポート体制も充実しているので、初めての方も安心してスムーズに取引を開始できます。取引手数料、口座開設、管理費用など手数料は一切かかりません。

口座開設の手続きもFX口座をすでに持っている方なら、1分で手続きできます。FX口座を持っていない方も最短30分でオンラインで手続きが完結します。またGoogleメールアドレスでも口座開設可能です。

【GMO外貨 外貨exのCFDスプレッド】

日経225NYダウナスダック
2.9円2.4pips0.8pips
S&P500DAX40FTSE100
0.27pips2.7~5.8pips1.8~2pips

【GMO外貨 外貨exのCFD基本情報】

取扱商品・株価指数CFD/10銘柄
・商品CFD/12銘柄
・株式CFD/-銘柄(取扱なし)
・バラエティCFD/1銘柄
レバレッジ・株価指数CFD:10倍
・商品CFD:20倍
・株式CFD:-倍(取扱なし)
・バラエティCFD:5倍
デモ口座あり

外為どっとコムCFDネクストのスプレッド分析

外為どっとコム

外為どっとコムCFDネクストは、FX業者として知名度の高い外為どっとコムが提供するCFDサービスです。CFDを取り扱う会社で初めて米国株式の取引時間が24時間となりました。(メンテナンス時間除く)いつでも取引ができるのは、市場価格の変動に素早く対応できるメリットが大きいです。

また取引手数料は無料で、最大20倍のレバレッジがかけられるので少額からでもCFDを始めやすくなっています。CFDもFXと同様に円で取引できるのも、安心感があります。

取引プラットフォームは、チャート分析ツール、リアルタイム市場ニュース、ウォッチリストなど高機能です。Webブラウザ版、スマホアプリ版いずれもスピード注文やアラート通知も搭載されています。

さらにCFD損益シミュレータや、情報収集のためのマネ育chなどもあるため初心者から経験者まで安心して利用できる環境が整っています。

【外為どっとコムのCFDスプレッド】

日経225NYダウナスダック
2.9円2.4pips0.8pips
S&P500DAX40FTSE100
0.4pips3.5pips1.8pips

【外為どっとコムのCFD基本情報】

取扱商品・株価指数CFD/8銘柄
・商品CFD/4銘柄
・株式CFD/8銘柄
・バラエティCFD/-銘柄(取扱なし)
レバレッジ・株価指数CFD:10倍
・商品CFD:20倍
・株式CFD:5倍
・バラエティCFD:-倍(取扱なし)
デモ口座あり

ヒロセ通商のCFDスプレッドと取引環境

ヒロセ通商

ヒロセ通商のCFDサービス「LION CFD」は、取引時間の長さでチャンスを逃しません。LION CFDは複数の提携先があるため、ほぼ24時間取引可能です。少額取引から開始できるので、初めてCFD取引をスタートする方も安心です。

PCやスマートフォンからクイック入金できますので(対応金融機関約380行)スムーズに取引できます。もちろん取引手数料は一切かからず、必要なコストはスプレッドのみです。

取引ツールは、実際に投資する方が使いやすいものを追求しているため、利用者の声をもとにダイレクトな開発が行われています。また安心の24時間対応フリーダイヤルがあり、困ったときにはトータルでサポートを受けられます。

ヒロセ通商の大きな特徴としては、株式CFDではなくETF CFDを取り扱っている点も挙げられます。ETFは一つのETFに複数の銘柄が含まれていて、比率が決まっているので簡単に分散投資できます。たとえばテクノロジー企業への投資、安定した成長が見込まれる企業への投資といったように、取引の目的に応じたETFを選べるのです。

【ヒロセ通商のCFDスプレッド】

日経225NYダウナスダック
5円2.5pips0.8pips
S&P500DAX40FTSE100
0.5pips2.5pips2~2.3pips

【ヒロセ通商のCFD基本情報】

取扱商品・株価指数CFD/9銘柄
・商品CFD/5銘柄
・ETF CFD/14銘柄
・バラエティCFD/-銘柄(取扱なし)
レバレッジ・株価指数CFD:10倍
・商品CFD:20倍
・ETF CFD:-倍
・バラエティCFD:-倍(取扱なし)
デモ口座あり

サクソバンク証券のCFDスプレッドと取引環境

サクソバンク証券

サクソバンク証券は様々な国や地域の株式CFDを取り扱っています。世界40以上の取引所の株式にアクセス可能で、個別株CFDの品揃えがトップクラスです。また、米国関連銘柄を通常の取引時間外に取引できるので、チャンスを逃しません。

スプレッド面では、株価指数CFDは平均的な水準ですが、株式CFDでは手数料体系となっており、取引量に応じて手数料率が変動します。大口トレーダーほど割安になる仕組みで、頻繁に取引する投資家には有利な料金体系です。

取引プラットフォーム「SaxoTraderGO」は高機能かつ洗練されたデザインで、プロトレーダーからの評価が高いです。5銘柄を同時に分析できる複合チャート機能や、50を超えるインジケータ(チャート描画機能)が搭載されているので、多彩なテクニカル分析ができます。より本格的な投資を考える中・上級者に適したCFD業者です。

【サクソバンク証券のCFDスプレッド】

日経225NYダウナスダック
10.0円3.5pips1.5pips
S&P500DAX40FTSE100
0.5pips3.0pips-(記載なし)

【サクソバンク証券のCFD基本情報】

取扱商品・株価指数CFD/16銘柄
・商品CFD/19銘柄
・株式CFD/38取引所
・バラエティCFD/-銘柄(取扱なし)
レバレッジ・株価指数CFD:10倍
・商品CFD:20倍
・株式CFD:5倍
・バラエティCFD:-倍(取扱なし)
デモ口座あり

CFD業者の選び方5つのポイント

CFD業者の選び方5つのポイント

CFD業者を選ぶ際には、自分の取引スタイルや投資目的に合った業者を比較してください。業者選びでは、下記の5つのポイントに着目します。

  1. 取扱銘柄の多様性
  2. スプレッドを含む取引コストの透明性
  3. 取引ツールの操作性
  4. サポート体制の充実度
  5. 会社の信頼性やセキュリティ体制

日本国内では、金融庁の登録を受けた業者のみが合法的にサービスを提供できるため、まずは正規の登録業者かどうか確認しましょう

さらにデモ口座を活用して実際の取引環境を体験してから口座開設すれば、自分に合った業者を見つけられます。

1.個別株や商品ごとの取扱銘柄は豊富か

CFD業者によって取り扱っている銘柄は大きく異なります。主要な取引対象として、株価指数CFD、商品CFD、株式CFDなどがあります。業者によっては国内主要指数だけを扱う場合もあれば、世界中の株式市場へのアクセスを提供するところもあります。

まず投資戦略に合う銘柄を取り扱っているかどうかで比べます。例えば日経225やNYダウなど人気の高い株価指数CFDはほとんどの業者で取り扱いがありますが、個別株CFDや新興国市場の指数となると取り扱いがない業者も多くなります。

特に個別株CFDに関心がある場合は、IG証券やサクソバンク証券など海外市場や日本の個別株を多数取り扱う業者がおすすめです。

また、商品CFDではゴールドや原油は一般的ですが、銀や天然ガス、農産物などより幅広い商品に投資したい場合は取扱銘柄数の多い業者を選ぶ必要があります。

投資の幅を広げたいと考えるなら、将来的な取引対象も含めて銘柄の豊富さをチェックしましょう。

2.トータルでの取引コスト(スプレッド・手数料等)

CFD取引における主要なコスト要素は、スプレッドと手数料です。スプレッドは買値と売値の差で、CFD業者の主な収益源となっています。

業者間でスプレッドの設定は大きく異なり、例えば日経225CFDではGMOクリック証券やGMO外貨などが2〜3円と業界最狭水準である一方、他社では8円~10円の場合もあります。手数料体系も業者によって異なります。

多くの業者はスプレッドのみで手数料無料としていますが、一部の業者では個別株CFDに別途取引手数料を設定しています。

他に、隠れたコストとしてチェックしておきたいのが、オーバーナイト金利(翌日繰越手数料)です。
オーバーナイト金利は、ポジションを翌日に持ち越す際に発生する金利調整額のことをいいます。

原則として売りポジションを保有していると金利を受け取れるのですが、原資産の通貨金利や代替金利指標などによって変動するので支払いとなるケースもあります。ポジションを持ち越さなければオーバーナイト金利は発生しません。

また、両替コストやキャリングコストなど追加コストがある業者もあるため、取引のタイプに合わせて総合的にコストを比較してください。

3.取引ツールの機能性とその使いやすさ

CFD取引では日々の値動きを分析し、最適なタイミングで売買判断を行わないといけません。そのため、業者が提供する取引ツールが使いやすいかどうかで取引に差が出てしまいます。

業者によって独自開発のプラットフォームを提供する場合と、MetaTrader4などの標準的なプラットフォームを採用する場合があります。

取引ツールを評価する際のポイントとして、チャート機能の充実度、テクニカル指標の種類、注文方法の多様性、画面のカスタマイズ性などが挙げられます。

例えばIG証券やサクソバンク証券は高機能なチャートツールを提供しており、多数のテクニカル指標や描画ツールを利用できます。

また、外出先からでも取引状況を確認したり、急な相場変動に対応したりするためには、スマートフォンアプリの使いやすさもチェックすべきポイントです。プッシュ通知や、PC版と同等の機能性があるかどうかも、スマホアプリの使いやすさとして確認してください。

4.困った時のサポート体制や情報提供

初心者の方なら、質の高いサポート体制と充実した情報提供がある証券会社を選んでください。日本語による電話サポートやチャットサポートの有無、対応時間の長さなどをチェックしましょう。24時間サポート対応のところもあれば、曜日や時間が決まっているところもあります。

例えばGMOクリック証券や楽天証券は日本語によるサポート体制が充実しており、安心して取引を始められます。情報提供の面では、経済ニュースやマーケット分析、投資アイデアなどのリサーチコンテンツの質と量も確かめておきたいところです。

IG証券やサクソバンク証券は、独自の市場分析レポートを定期的に配信しており、投資判断の参考になります。経済指標カレンダーやニュースフィードなどをプラットフォーム内に統合している業者であれば、情報収集の効率化に役立ちます。

また教育コンテンツの充実度も見逃せないポイントです。ウェビナーやセミナー、動画チュートリアル、取引ガイドなど、CFD取引の基礎から応用までを学べる環境が整っている業者は、特に経験の浅いトレーダーにとって大きなメリットとなります。

定期的にCFDを学べるイベントを開催している業者も多いため、継続的な学習機会を提供しているかも確かめておくとよいでしょう。

5.信頼性・セキュリティ・資金管理体制があるか

CFD取引では自己資金を預託するため、業者の信頼性とセキュリティ体制は最も重要な選択基準です。
信頼できる証券会社とは、日本国内で金融商品取引業者として金融庁の登録を受けていることが最低条件となります。

未登録の海外業者では、トラブルが発生した際に十分な保護を受けられません。資金管理体制も重要なチェックポイントで、顧客資産の分別管理が適切に行われているかを確認しましょう。

信託保全や投資者保護基金への加入状況も、セーフティネットとして比較できる点です。例えば国内大手証券会社が運営するCFDサービスでは、日本投資者保護基金に加入しており、万が一の破綻時にも一定額までの補償が受けられます。

セキュリティ面では、暗号化通信の採用はもちろん、サーバーやシステムの管理体制、ログイン通知メールなど、不正アクセスからアカウントを守る仕組みを確かめておいてください。

また、会社の財務状況や営業年数、グローバルでの評価なども信頼性の指標となります。例えばIG証券やサクソバンク証券は日本の証券会社ではありませんが、世界的に長い営業実績を持ち、透明性の高い上場企業グループが運営しているため、信頼性は大変高いといえます。

CFDで投資できる商品

CFDで投資できる商品

CFD(差金決済取引)では、実際に原資産を保有せずに幅広い金融商品の価格変動から利益を得ることができます。

主な投資対象としては、日経225やNYダウなどの株価指数CFD、金や原油などの商品CFD、世界各国の個別株式CFDなどがあります。

CFDでは一般的な現物取引に比べて少額の証拠金で大きな金額の取引が可能です。日本の投資家に人気のCFD商品とその特性について詳しく解説します。

株価指数CFDは人気が高く取扱い業者も豊富

株価指数日経225
NYダウ
S&P 500
NASDAQ 100
DAX(ドイツ)
FTSE 100(イギリス) など
株式市場全体の値動きを反映する指標
流動性が高く、世界中の主要な証券取引所の指数を取引可能

株価指数CFDは、日経225やNYダウ、S&P500、FTSE100などの株価指数を対象としたCFD取引です。CFDであれば、実際に株式を保持せずに、指数全体の値動きに連動した取引ができます。

日本の投資家に人気があるのは日本225(日経225先物)で、東京証券取引所プライム市場に上場する企業の中でも、流動性の高い銘柄がバランスよく構成されています。

海外株価指数では米国のD30(NYダウ先物)やSP500(S&P先物)、ドイツのDAX(DAX40先物)、イギリスのF100(FTSE100先物)なども人気があります。いずれの指数も、比較的安定したスプレッドで取引可能です。

株価指数CFDの魅力は、経済全体や特定セクターの動向に連動した投資ができる点にあります。個別株と比較しても、カントリーリスクや企業固有リスクを分散できるため、CFDならより安定した投資が可能です。

また、現物株式市場が閉まっている時間帯でも取引できる商品が多く、24時間取引できる点も大きなメリットです。株価指数CFDは多くの証券会社では最大10倍までのレバレッジが利用でき、少額から始められる点も魅力的です。

商品CFD(金・原油・銀)はハイレバレッジ可能

商品(コモディティ)
貴金属・エネルギー・穀物など
金(Gold)
銀(Silver)
原油(WTI・Brent)
天然ガス
小麦・トウモロコシ など
実物資産(貴金属・原油・農産物)などを対象
価格変動要因が需給や地政学リスクなど多岐にわたる
中長期的なトレンドを狙った取引にも使われる

商品CFDは、金(ゴールド)、銀(シルバー)、原油(WTI・ブレント)、天然ガスなどの商品先物市場の価格に連動したCFD取引です。従来の商品先物取引と比較して少額から取引でき、最大20倍のレバレッジを活用できる点が特徴です。

原油CFDは世界経済の動向やOPECの生産量調整、地政学的リスクなどに敏感に反応するため、値動きが激しく短期売買に適しています。

CFDは世界経済の動向やOPECの生産量調整、地政学的リスクなどに敏感に反応するため、値動きが激しく短期売買に適しています。

商品CFDの大きな魅力は、株式市場との相関が低い点にあります。株式相場が下落している時でも、商品市場では上昇トレンドが見られることがあり、リスク分散の効果が期待できます。

また、実際に金を保有する場合の保管コストや原油を保有する物理的制約を考えると、CFD取引の利便性は非常に高いと言えます。

取引単位は業者によって異なりますが、金CFDでは1オンスから、原油CFDでは1バレルから取引できる業者もあります。ただし、商品市場は値動きが激しい点を把握したうえで、リスク管理してください

個別株式CFDは世界中の株式市場へアクセス可

個別株式Apple
Google(Alphabet)
Amazon
トヨタ自動車
ソニー
三菱UFJ など
国内外の個別企業の株価に基づくCFD
銘柄ごとに流動性・ボラティリティが異なる

個別株式CFDは、特定の企業の株価に連動したCFD取引です。日本株だけでなく、米国株、欧州株、アジア株など世界中の株式市場にアクセスできる点が大きな魅力です。例えば、Apple、Amazon、Googleなどの米国テック株や、トヨタ、ソニー、任天堂などの日本の主要企業の株式をCFDで取引できます。

個別株式CFDの主要なメリットは、少額の証拠金で取引できる点です。例えば、1株5万円の株式を10株購入する場合、通常は50万円必要ですが、CFDなら10%の証拠金(5万円)で同等のポジションを取ることが可能です。

また、株式CFDでは空売り(ショート)が容易にできるため、下落相場でも利益を得るチャンスがあります。取引手数料体系は業者によって異なり、スプレッドのみの場合と、別途取引手数料が発生する場合があるため取引前に確認してください。

個別株CFDの選択肢が最も多いのはIG証券やサクソバンク証券で、数千銘柄にアクセス可能です。注意点として、配当金については実際の株主と同様に受け取れるのですが、配当金相当額が調整金として支払われる形となります。

また、株主総会での議決権は得られません。個別株は企業固有の要因で急変動する場合もあるため、十分なリサーチと銘柄分散が必要です。

債券CFDは低リスクが魅力な投資対象

債券米国債(米10年債など)
ドイツ国債(ブンデ債)
日本国債 など
金利変動や景気動向に左右される
債券先物をベースにしたCFDもあり金利差を利用した取引が可能

債券CFDは、国債や社債などの債券市場の価格変動に連動したCFD取引です。国債(米国債、ドイツ国債、日本国債など)が取引対象となります。

債券CFDは株式市場と比較して値動きが穏やかな傾向があり、相対的に低リスクな投資対象として知られています。

債券CFDの最大の特徴は、安全資産として金利変動に対するリスクヘッジとして活用できる点です。例えば、中央銀行の金融政策転換が予想される局面では、債券価格の変動から利益を得る機会が生まれます。

金利上昇局面では債券価格は下落するため、ショートポジションを取って利益を狙えます。政府や優良企業が発行する債券は、債務不履行のリスクが低いので安全性の高さからもおすすめできます。

日本国内のCFD業者で債券CFDを取り扱っているのは限られており、主にIG証券やサクソバンク証券などの国際的な業者が提供しています。

債券CFDのスプレッドは一般的に株価指数CFDに比べて広い傾向があるため、取引コストを考慮してトレードする必要があります。

債券CFDは中長期的な投資ポートフォリオの一部として組み入れると、株式市場の変動リスクを軽減する効果が期待できます。特に市場の不安定性が高まる局面では、「質への逃避」として国債に資金が流入するケースが多くなります。分散投資の観点からも取引を検討する方に適しています。

CFD業者スプレッド比較表と取引コストの総合評価

CFD業者スプレッド比較表と取引コストの総合評価

CFD取引のコストは、長期的な投資成績に大きく影響します。各業者のスプレッド設定は取引銘柄によって異なり、単純な比較が難しい場合があります。

主要CFD業者間でのスプレッド競争は激化しており、特に人気銘柄では狭いスプレッドが提供されています。しかし、取引コストはスプレッドだけでなく、手数料体系やオーバーナイトコスト、最小取引単位なども考慮する必要があります

以下では、主要CFD業者のスプレッド比較表と共に、取引銘柄カテゴリー別の詳細、さらに隠れたコスト要素も含めて総合的に評価しました。

株価指数CFDスプレッド業者別一覧比較

日本225NYダウS&P500
GMOクリック証券2.9円2.4pips0.27pips
IG証券7円2.4pips0.4pips
楽天証券CFD4.2円5.5pips0.7pips
GMO外貨CFD2.9円2.4pips0.27pips
外為どっとコムCFDネクスト2.9円2.4pips0.4pips
ヒロセ通商5円2.5pips0.5pips
サクソバンク証券10円3.5pips0.5pips

※スプレッドは一般的な相場環境での参考値です。市場状況により変動します。

株価指数CFDは日本の投資家に最も人気のある取引対象です。主要業者の株価指数CFDスプレッドを比較すると、日経225では2.9〜10円、NYダウでは2.4〜5.5pips、S&P500では0.27〜0.7pipsと業者間で大きな差があります。

平均的なスプレッドの狭さはGMOクリック証券とGMO外貨が際立っています。IG証券は日本225ではスプレッドは広いものの、米国市場ではスプレッドは狭くなっています。

ただしほとんどの証券会社でCFDのスプレッドは固定ではありません。平常時は狭いスプレッドを提供していても、経済指標発表時や市場のボラティリティが高まる局面ではスプレッドが拡大します。

取引頻度や時間帯によって取引しやすい業者は異なるため、スプレッドに加えて自分の取引スタイルも考慮して証券会社を選んでください。

商品CFDスプレッド各社詳細比較

WTI原油
GMOクリック証券2.6pips0.2pips1.5pips
IG証券2.8pips0.3pips2pips
楽天証券CFD3pips0.5pips5.1~5.2pips
GMO外貨CFD2.6pips0.2pips1.5pips
外為どっとコムCFDネクスト2.6pips0.26pips0.8pips
ヒロセ通商2.8~2.9pips0.2~0.27pips1.5pips
サクソバンク証券5.0pips0.4pips1.7pips

※スプレッドは一般的な相場環境での参考値です。市場状況により変動します。

商品CFDは金(ゴールド)、WTI原油、銀などの貴金属やエネルギー商品を対象としたCFD取引です。商品CFDスプレッド比較では、金のように各証券会社のスプレッドの違いが少ないものと、銀やWTI原油のようにスプレッドにかなり違いがあるのが特徴となっています。

取引したいものが限定的であれば、スプレッドがもっとも狭い業者を選ぶとよいでしょう。幅広い取引を希望しているなら、GMOクリック証券やGMO外貨のように総合的にスプレッドが狭めのところが適しています。

商品CFDを選ぶ際には、「取引単位」の差異も確かめておく必要があります。

ゴールドの場合、IG証券は他社と比較して最小取引単位がとても小さくなっています。他社では1ロットからとなっているゴールドも、IG証券なら最小0.1ロットからです。少ない最低証拠金額で、少額取引ができます。

スプレッド以外で必要になるコスト

CFD取引ではスプレッド以外のコストも存在します。主なものには下記のコストがあります。

  • オーバーナイト金利(資金調達コスト)
  • 口座維持手数料
  • 両替手数料

オーバーナイト金利は、先物が付かない、保有期限がない銘柄でポジションを持ち越したときに発生します。

【オーバーナイト金利が発生する取引】

  • 株式CFD
  • 株価指数CFD(日本225株価指数)
  • 商品CFD(スポット金)

オーバーナイト金利は、1日以上の取引をするなら気に留めておく必要があります。例えばIG証券は、株価指数CFDの場合には下記の計算式でコスト計算をします。

総取引額(計算時の当該株価指数CFD価格(中値)×ロット数×1pip相当額)×(当該株価指数の該当国の基準金利±3.0%)÷360日

オーバーナイト金利の設定は、証券会社によって異なるので公式サイト等で確かめておきましょう。

CFDには3種類の調整額あり

CFDでは3種類の調整額があります。

  1. 価格調整額
  2. 権利調整額
  3. 金利調整額

どのような状況でそれぞれの調整額は発生するのでしょうか。

1.価格調整額は発生する評価損益を相殺する

CFDで参照原資産となる先物には期日があります。参照としている先物が期日を迎える前に、期近から期先へ参照原資産を変更しないといけません。

しかし先物では限月によって価格が異なるので、限月の変更によってCFDの建玉に発生する評価損益を相殺するために価格調整を行います。

対象となる銘柄は、日本225、WTI原油など参照原資産が先物の銘柄です。

先物価格が期近<期先の場合先物価格が期近>期先の場合
買い建玉の価格調整額はマイナス
売り建玉の価格調整額はプラス
買い建玉の価格調整額はプラス
売り建玉の価格調整額はマイナス

2.権利調整額は株式・ETF・ETNなどで発生する調整額

権利調整額とは、参照原資産が株式やETF・ETNの場合に発生する調整額のことです。対象となる銘柄は、株式CFDや株価指数ETF、ハイレバレッジ型ETF・ETNなどです。

権利調整額は、配当金・分配金の支払いやコーポレートアクションが行われた際に株主が受け取れる権利を、CFD保有者にも付与するものです。

  • CFD買いなら権利調整額は受取
  • CFD売りなら権利調整額は支払い

3.金利調整額は金スポットなどで発生する調整額

金利調整額とは、参照原資産が株式やETF・ETNのCFDやスポットのCFDに発生する調整額になります対象となる銘柄は、金スポット、銀スポット、参照原資産が株式やETN・ETNなどです。

金利調整額は、取引終了時点でCFDポジションを保有していた場合(オーバーナイトした場合)に発生するものです。調整額が発生するかどうかは、証券会社によって異なります。

調整額を確かめる方法も各社違っていますので、取引前に公式サイトや会員ページで必ずご確認ください。

証券会社の口座開設の流れ

証券会社の口座開設の流れ

CFD取引を始めるためには、まず証券会社での口座開設が必要になります。口座開設手続きは、現在ではオンラインで完結するところがほとんどです。

  1. 証券会社の公式サイトにアクセス
  2. メールアドレスの登録
  3. 個人情報を入力
  4. 本人確認書類の提出
  5. 口座開設完了の連絡

口座開設までの所要期間は業者によって異なりますが、最短で翌営業日、標準的には3〜5営業日程度で完了するところが多いです。

スムーズな口座開設のためには、事前に必要書類を確認しすぐに提出できるようにしておくのがベストです。

証券会社によって具体的な手続きが異なる場合もありますので、事前に申し込む証券会社で流れを確かめておきましょう。

1.証券会社の公式サイトにアクセス

CFD口座の開設手続きは、各証券会社の公式サイトから始めます。注意すべき点は、一部の証券会社では通常の証券口座とCFD専用口座が分かれている場合があることです。

例えば2種類のCFD取引ができるサービスがある楽天証券では、楽天MT4CFDならまずFX口座を開設し、楽天CFDならCFD専用口座を開設する必要があります。一方、GMO外貨CFDなどでは、はじめからCFD口座の開設手続きが可能です。

また、PCとスマートフォンどちらからでも手続きが可能です。公式サイトにアクセスしたら、「口座開設」ボタンをクリックし、CFD口座の申し込みページへと進みましょう。

2.メールアドレスの登録

次に有効なメールアドレスの登録が求められます。

メールアドレスは今後の重要な連絡やログイン時の認証に使用されるため、日常的にチェックしている確実なアドレスを使用してください。フリーメールアドレス(Gmail、Yahoo!メールなど)でも問題ありませんが、迷惑メールフィルターで証券会社からのメールがブロックされないよう設定を確認しておきましょう。

メールアドレスを入力すると、多くの証券会社では確認のための認証コードが記載されたメールが送信されます。コードを入力画面に戻って入力すると、メールアドレスの有効性が証明されます。コードの有効期限は通常15〜30分程度に設定されているため、届いたらすぐに入力するようにしましょう。

また、パスワードの設定を求められる場合もあります。セキュリティ保護のため、大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた8文字以上のパスワードを設定する指示があれば従ってください。パスワードは忘れないようにメモを取っておくか、安全なパスワード管理ツールに保存しておきます。

3.個人情報を入力

次の段階で、個人情報の入力が求められます。入力する主な項目には、下記のものがあります。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 性別
  • 住所
  • 電話番号
  • 職業
  • 年収
  • 金融資産額
  • 投資経験など

個人情報は本人確認と共に、金融商品取引法で定められた適合性の原則に基づき、顧客の投資経験や資産状況に適した金融商品を提供するために必要とされます。投資経験や年収、金融資産額の質問は、証券会社が取引をする方の許容度を評価するためのものです。

CFD取引はレバレッジを使用するため一定のリスクを伴う取引であり、経験や資産状況によっては口座開設が認められない場合もあります。虚偽の申告は避け、正確な情報を入力しましょう。

また、申込み画面ではマイナンバー(個人番号)の入力も求められます。マイナンバーは税務上の確認のために必要で、投資による所得は確定申告の対象となるためです。入力した個人情報に間違いがないか最終確認画面で必ず見直し、問題なければ次の段階へと進みます。

4.本人確認書類の提出

個人情報入力後、本人確認書類の提出が必要です。本人確認は、犯罪収益移転防止法に基づく義務で、なりすましや資金洗浄を防止するためのものです。

提出した情報と本人確認書類などを元に、CFD口座開設のための審査が行われます。本人確認書類の提出方法は証券会社によって異なりますが、スマートフォンのカメラを使用した撮影アップロード、PCからのファイルアップロード、郵送などの方法があります。

【有効な本人確認書類として認められる主な書類】

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • パスポート
  • 健康保険証 など

写真付きのもの1種類と、住所確認のための郵便物(公共料金の領収書や住民票など)の計2点が必要となる証券会社が多いです。注意点として、書類は有効期限内のものを使用し、氏名・住所は申込時に入力した情報と完全に一致している必要があります

また、提出する書類の画像は、四隅がしっかり写っていて文字が明瞭に読み取れるものにしましょう。不鮮明な画像や不完全な書類は、審査結果の遅延や審査落ちの原因となります。

5.口座開設完了の連絡

本人確認書類の提出後、証券会社による審査が行われます。審査期間は業者によって異なりますが、通常は1〜5営業日程度で完了します。一部の業者では、オンライン本人確認システムを導入しており、最短で当日〜翌営業日での口座開設が可能です。

審査が完了すると、登録したメールアドレス宛に口座開設完了の通知が届きます。通知には、口座番号やログイン方法、取引開始の手順などの重要情報が含まれています。

また、郵送で取引口座の書類一式(口座開設通知書、利用ガイド等)が届く場合もあります。口座開設完了後、実際に取引を始めるためには入金手続きが必要です。

多くの証券会社では、銀行振込やクイック入金(インターネットバンキングを使用した即時入金)に対応しています。入金が反映されると、実際の取引が可能になります。

また、最初はデモ口座を活用して、リスクなしで取引プラットフォームの操作に慣れてください。初めてCFD取引を行う場合は、いきなり大きな資金を投入せず、少額から始めましょう。

CFD取引に関するよくある質問と回答

CFD取引を始める際や取引中に、多くの投資家の方が抱きがちな疑問について回答をまとめました。

CFD取引はレバレッジをかけられるので、高いリターンの可能性と同時に相応のリスクを伴います。気になる点は必ず解決してからCFD口座の開設や、取引を開始してください。

CFDのレバレッジは最大で何倍?

CFD取引のレバレッジ倍率は、取引対象や証券会社によって異なりますが、日本国内の金融商品取引法に基づいて規制されています。

個人投資家向けCFD取引のレバレッジ上限は、株価指数CFDで最大10倍、商品CFDで最大20倍と設定されています。

例えば日経225CFDであれば、10万円の証拠金で100万円分(10倍)の取引が可能です。ゴールドや原油などの商品CFDでは、5万円の証拠金で100万円分(20倍)の取引ができます。上限規制は投資家保護の観点から導入されたもので、過度なレバレッジによる大きな損失リスクを抑制する目的があります。

注意すべき点として、証券会社によっては規制上限よりも低いレバレッジ倍率を設定している場合があげられます。また、相場の急変時や流動性の低下時には、証券会社がレバレッジ倍率を一時的に引き下げることもあります。

実際の取引では、最大レバレッジを常に活用するのではなく、自分のリスク許容度に合わせてレバレッジを決めましょう。過大なレバレッジは利益機会をもたらす一方で、大きな損失リスクも伴います

CFD やめとけと言われる理由は?

「CFDはやめておいた方がいい」という意見を見かけると、取引するかどうか迷う方も多いのではないでしょうか。CFDはやめたほうがいいといわれる理由は、レバレッジを活用した取引に伴う高いリスクとしくみにあります。

CFD取引では少額の証拠金で大きな取引ができるため、市場が予想と反対方向に動いた場合、投資元本を超える損失が発生する可能性があります。特に投資経験の浅い初心者にとって、リスク管理は難しいケースが多いです。

また、CFD取引では取引手数料が無料の証券会社がほとんどを占めますが、実はスプレッドやオーバーナイト手数料など複数のコストがあります。コストを理解していないと、予想以上に大きな額になった場合に取引を後悔するおそれも高いです。短期間での頻繁な売買や長期保有を行う場合、手数料が累積して収益性に大きく影響します。

さらに、CFD市場では価格の急変動(スリッページ)が発生しやすく、重要経済指標の発表時や市場の混乱時には、想定よりも不利な価格で約定するリスクがあります。そのため、リスク管理の経験が浅い投資家や投資資金に余裕がない場合には、CFD取引を避けるよう勧める声があります。

CFDはハイリスク・ハイリターンの取引といわれます。しかし売りから入って利益を狙え、下落相場にも強いのがCFDです。NISAとの組み合わせで、CFDをリスクヘッジとして活用する方法もあります。

まとめ CFD取引業者のスプレッドを比較

CFD取引が可能な証券会社のスプレッド比較を通じて、2025年時点でのおすすめCFD口座を紹介しました。

スプレッドの狭さは数値で比べやすいため、初心者の証券会社選びに大きな助けとなります。ただし、CFD業者選びではスプレッドに加えて取扱い銘柄数にも注目したいところです。

たとえばGMOクリック証券は株価指数CFDで最狭水準のスプレッドを提供していますし、IG証券は取扱銘柄の豊富さで優れています。各社、打ち出されたメリットを比較して、自分の取引スタイルにあうところを見つけましょう。

また、取引ツールの使いやすさも、投資において大切になります。今後CFD取引を始める場合は、スプレッドや手数料を比較したあと、デモ口座で実際に操作感を確かめてみるとよいでしょう。

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監修者
小林綾乃

小林綾乃

大学卒業後、銀行に入行。事務職を経て、約14年間、個人向けの資産運用コンサルティング業務に従事。
その後、銀行系証券会社へ出向し約2年間、資産運用コンサルティング業務に従事。
中立的な立場からお客様の豊かな人生に役立つご提案をしたいと思い、現職であるバリューアドバイザーズに入社。

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