投資をはじめてみたいけど、貯金と投資の割合をどのようにすればいいか、悩まれたことはございませんでしょうか？

実は投資と貯金の明確な決まった割合はございません。理由は年齢や収入、現在の貯金額により人それぞれ異なるからです。

今回は貯金と投資の割合の決め方のポイントをご紹介します。

ポイント①：「５年以内に使用予定のある資金」は現金保有
「５年以内に使用予定のある資金」とは、５年以内に発生する家電の買い替え、車の買い替え、結婚資金、住宅購入資金、教育資金、生活防衛資金（急なケガや病気、災害時などの不測自体）などのことです。それぞれ確保しておいたほうがよい金額は、家族構成やライフプランによって異なるので、自分はどのくらい必要なのか算出しておきましょう。

ポイント②：「５年以上使用しない資金」で投資をする
「５年以内に使用予定のある資金」を確保したあとに残る金額が、あなたが投資できるお金です。それを余剰資金と言って、投資に適した金額となります。

次に、なぜ５年以上使用しない資金で投資するべきなのか解説していきます。
以下の【図１】は直近50年間の世界株式型の投資信託のデータですが、投資期間が１年間の場合、プラスになるのが７割以下になります。しかし、投資期間を５年間に延ばすとプラスになるのは９割以上となります。この５年間は2000年～2004年の５年間や2016年～2020年の５年間など様々な５年間がありますが、５年間投資をすると９割以上の確率でプラスになったという事です。さらに投資期間を１０年、１５年と投資期間を延ばしていくとプラスになる確率が上がってくるのです。これは世界経済が長期的に成長してきた結果です。「５年間投資をすると９割以上プラスになるのであれば、５年以上使用しない資金は投資へ回したほうが良い」と言われる理由になります。
【図１】


また、以下の【図２】は株式だけでなく債券にも分散投資をした場合のデータですが、分散投資をした場合は５年間投資をするとマイナスになることはなったのです。これは「ITバブルの崩壊」や「リーマンショック」などの経済危機も含めて、５年間投資をするとマイナスになることはなかったという事です。

【図２】

これまで世界経済が成長してきた理由と同様に、今後も世界の人口増加とともに世界経済は成長していくと言われています。投資を通じて世界経済の成長の恩恵を受けながら、資産を増やし、より豊かな人生にしていただければと思います。
や「５年以内に使用予定のある資金」は人それぞれ違うので、まず各々の状況に合わせて資金計画を立て、自分に適した投資と貯金の割合を決めましょう。