ゴールベース運用で資産運用をしていますか?

米国の家計金融資産が20年で3倍以上になっているのに対し、

日本は1.47倍にしかなっていないというのは以前記事でもご紹介しました。

http://value-advisers.co.jp/wp/column/asset-management/column-4078/

 

今回は、アメリカが90年代半ばから取り入れた「ゴールベース運用」についてわかりやすく解説いたします。

 

米国では今から20年以上前の90年代半ばに、「次に儲かりそうなもの」を追求する投機(ギャンブル)的な投資方法から「ゴールベース資産管理」に変化していきました。

背景としては、短期投資は期待リターン・リスクといった一定の予見性がないため、ゴールを達成するための投資には向かないため廃れていったという背景があります。

またその方向性は00年談初頭のITバブル崩壊で業界全体へと波及していったとされます。

ここでいう「ゴール」とは、一人ひとりの人生の課題や目標、ニーズのことです。

ギャンブル性の高い投機ではなく、一定の予見性のある期待リターン/想定リスクを基に、一人ひとりのライフプラン上の達成を支援しています。

ゴールベースのウエルスマネジメントで提案する投資は市場から目が離せないものではなく、投資家が夜もよく眠れるものを案内することです。

 

その結果、アメリカをはじめとする金融先進国ではお金に働いてもらう基盤ができていきました。

米国では5年間での対面での預かり資産の増加は年率6%~10%超にも上ります。

 

アメリカはゴールベース資産管理をする文化ではない

 

アメリカでは個人の方もみなゴールを決めて運用しているわけではありません。

対面チャネルの営業員が顧客一人ひとりからゴールを共有してもらう関係をコツコツと創っていったのです。投機的売買や個別銘柄の一点買い等に比べ一定の予見性 のある中長期分散投資によりゴールへの進捗と実現を小さな成功体験として積み上げていくことで、日本でも投資家としてのマインドセットと行動を変えていける可能性があると考えています。

アメリカと日本で最も大きな違いは、相談できる環境があるかどうかによってきます。

アメリカでは、「人生に必要な専門家は医師、弁護士、ファイナンシャルアドバイザー(FA)

だ」と言われています。

企業年金である401Kを除くと7割の方が投資信託を対面チャネルから購入しています。

テニスの錦織圭選手でも、トレーナーがついて練習をしています。

優れたプレーヤーでも客観的なトレーナーの存在が大事であるということは米国では当たり前のことなのです。
日本の投資家の皆様も資産運用のトレーナーとしてIFAをつけてみてはいかがでしょうか。

一覧へ戻る

MENU